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睡眠不足は太る?ダイエットと睡眠の関係を解説

睡眠不足が痩せない!?意外に思われるかもしれませんが、痩せる人はしっかり睡眠をとっています。睡眠はただ体や脳を回復させるだけではなく、ダイエットとも深い関係があります。睡眠を制すればダイエットも制することができます。この記事ではダイエットではあまりフォーカスされない睡眠とダイエットの関係を解説していきます。

「睡眠不足が太る」という研究結果

睡眠不足は肌荒れやイライラ、判断ミスを起こすことは知っている人が多いが睡眠不足で「太る」というのあまり知らない人が多い印象を受けます。実際、ダイエット相談で来られる方の半数ほどの方も睡眠時間が短かったり、十分に睡眠をとれていなかったりしています。

そもそも、起きて活動している時だけカロリーを消費すると思っている人が多いが、それは大きな間違っています。

睡眠時も脳は呼吸や消化といった生命活動を行っており、カロリーは消費される。しかも最新の研究によれば睡眠時と活動時の代謝量は、ほぼ同じと言われています。

さらにアメリカのコロンビア大学が約8000人を対象に行った調査によれば、睡眠時間が4時間以下の人たちは、7~9時間眠っている人たちに比べ、肥満傾向がみられる人が1.7倍もいたというデータがあります。しかし、裏を返せば、質のいい睡眠さえとれれば痩せられるということなのです。

睡眠不足が太る理由

睡眠不足が太る原因になるのは「グレリン」と「レプチン」という2つのホルモンが関係しています。

1つめはグレリンという食欲を増進させる働きをもつホルモンで、睡眠不足になると過剰に分泌されます。
別名“空腹ホルモン”とか“飢餓ホルモン”とも呼ばれ、睡眠不足時にドカ食いしてしまうのはこのホルモンが原因です。
グレリンが分泌されている間は栄養を充分に摂ってお腹がいっぱいのはずなのに、脳が空腹を感じていくら食べても満たされない状態が続くのでダイエットの敵になります。

2つめは「レプチン」というホルモンでグレリンとは逆で満腹を感じさせるホルモンです。
脂肪細胞から分泌されるホルモンで、脳内の摂食中枢に作用し、食欲をコントロールしてくれます。ダイエットの“味方”ですが、睡眠をとらないと減少してしまいます。

つまり良質な睡眠をとることで、“敵”であるグレリンの分泌が抑えられ、“味方”のレプチンが分泌されるようになるのです。

睡眠不足を解消し痩せる

夜なかなか眠れないという人も多いのではないでしょうか?
厚生労働省によれば日本人の5人に1人は「睡眠に満足していない」というデータもあります。
日々のストレスや寝る前のスマホで脳が覚醒してしまい寝れないなど原因になることは多くありますが、ここでは睡眠不足を解消する簡単なコツをお伝えします。痩せるためにも睡眠不足を解消しましょう!

睡眠不足を解消し痩せるには入眠3時間が大切

眠り始めの3時間は成長ホルモンが集中して分泌されます。
成長ホルモンには、大きく分けて「疲労を回復する」「脂肪を分解する」という2つの働きがあります。
ぐっすり眠り成長ホルモンが十分に分泌されれば、ひと晩に300Kcalの脂肪が分解されます。300Kcalは、ご飯で換算すると1.5杯分。
つまり、熟眠するだけで毎晩1.5杯分のエネルギー量を消費できる計算になります。

成長ホルモンは夜の10時から夜中の3時くらいまでの時間帯にたくさん分泌されます。特に夜中の3時は成長ホルモンが多く分泌しやすい“ゴールデンタイム”なので夜中の3時には寝ている状態でいましょう。
そしてここでの1番のポイントは眠り始めの「3時間」は中断せずにまとめて眠ること。なので逆算すると夜中の12時ぐらいまでには寝るようにするのが良いでしょう。

睡眠不足解消にはメラトニンの分泌を

眠りにつくときに重要なのは、脳内から分泌されるメラトニンというホルモン。メラトニンが十分に分泌されることで、スムーズに深く眠れます。メラトニンが効率よく分泌される明るさは0.3ルクスで、ほぼ真っ暗の状態となる。豆電球を点けた部屋の明るさは30ルクスとなので、入眠の時の電球には注意が必要です。

さらにスマホなどのブルーライトの刺激は脳が朝だと判断し、メラトニンの分泌を抑制し脳を覚醒させてしまうため寝つきが悪くなります。入眠前1時間ぐらい前にはスマホを触らないようにしたいですね。

睡眠の質を高めるためにメラトニンの分泌を増やす方法として「タンパク質」をしっかり摂ることです。
タンパク質には「トリプトファン」と呼ばれるメラトニンに変化する前の物質が含まれてます。タンパク質=トリプトファンを多くとることで、メラトニンの合成量が増えて睡眠の質が高まるのです。
トリプトファンを多く含む食品は豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品、まぐろにも多く含まれています。
毎日の食事に取り入れて質の良い睡眠がとれるようにしていきましょう。

睡眠を見直すことがダイエットにつながる

ダイエットと考えると運動と食事のことに目がいきがちですが、睡眠もダイエットには欠かせない要素です。
運動・食事を見直しても痩せない人は一度、睡眠を見直してみてください。

ダイエットには、適度な運動・食事・睡眠この3つのトライアングルバランスが大切です。
ダイエットとは健康になるために行うものと私は考えます。なのでどれか一つ頑張って痩せたとしても、リバウンドや体調を崩してしまってはダイエットをした努力が無駄になってしまいます。

健康で美しい体を手に入れるためにも睡眠をはじめとする生活習慣を振りかえってみてください。なぜ痩せないのかが見えてきます。

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