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知ったらよく噛んで食べたくなる!!よく噛んで食べることのダイエット効果

食事内容に気を使っていても、よく噛まず食べてしまってはダイエット効果も半減です。ダイエットではよく噛んで食べましょうとよく言われますが、よく噛むことがなぜダイエットにつながるのかについて解説していきます。

よく噛むことでダイエット効果が期待できる理由

よく噛んで食べることで少量でも満腹感を感じやすくダイエットになる」という話を一度は耳にしたことがあると思います。
しかし、ダイエットにつながる理由は、実はそれだけではありません。
咀嚼(そしゃく)とダイエットの仕組みを知り、痩せる習慣を「食べ方」からも身に着けていきましょう。

よく噛んで食べることでダイエット効果が期待できる理由として

①満腹中枢が刺激されて食べ過ぎを防ぐ
②食後のエネルギー消費量を増加させる


この2点があげられます。また、近年の研究では、よく噛むことで食後の血糖上昇を抑えられることも報告されています。
次の章ではこの2つの効果について解説していきます。

①食べ過ぎ防止

脳の満腹中枢が刺激されて、少量でも満腹になったというサインが脳に送られ、食べ過ぎを防ぐことができます。

満腹中枢は、脳の視床下部にあって摂食行動を調整する中枢神経です。満腹中枢は、血液に含まれる血糖値の上昇に刺激されることにより、食欲を抑制する指令を出します。
この指令が大脳に伝わることにより、満腹感が生じ、食べ過ぎを防ぐことができるのですが、満腹中枢の活動は、血糖値の上昇以外に、咀嚼による刺激によっても活発化することが明らかになっています。これは、よく噛むことによって満腹中枢を刺激するホルモン、ヒスタミンの産生量が増加するためで、この働きによる食欲の抑制効果が認められています。
ただし、噛む刺激で満腹中枢の神経活動を活発化させるには、ゆっくりしっかりと噛むことが重要で、早食いをした場合には、満腹中枢が指令を出さないうちに食べ過ぎてしまいやすいため、十分な食欲抑制効果は期待できないとされています。

国立循環器病研究センターの研究では、「咀嚼能率(一定回数の咀嚼をどれだけ効率よくできるか示す指標)」が低下すると、メタボリックシンドロームを発症しやすくなると報告しています。つまりよく噛まない人はメタボリックシンドロームになりやすいとい結果を表しています。

また、日本肥満学会の「肥満症治療ガイドライン」では、「咀嚼法」が肥満治療における行動療法のひとつとして書かれており、1口30回噛むことが推奨されています。

血糖値とダイエットの関係が分かる記事はコチラ

②食後のエネルギー消費量が増加

食事をとると体内に吸収された栄養素の一部が体熱となって消費されることから、食後は安静にしていても代謝量が増えます。(食事誘発性熱産生)
東京工業大学の研究チームでは、急いで食べる時とくらべてよく噛んでゆっくり食べるほうが食後のエネルギー消費量が増えると明らかにしています。噛む回数が増えるほど、胃や小腸に血液を送る動脈の血流量が増加して消化活動が活発になり、「食事誘発性体熱産生(DIT)」も大きくなります。つまり噛むほどに安静時代謝が高まるということです。

1回の食事の後に消費されるエネルギーはさほど多くはありませんが、食事のたびに消費されることを考えれば、決して少なくはありません。たとえば体重60㎏の人が1日3回、1年間、ゆっくりよく噛んで食事をした場合、早く食べた場合に比べて体脂肪に換算すると1.5㎏分のエネルギーを多く消費することになります。このことから、ゆっくりよく噛んで食べることは、肥満予防の習慣として期待できることがわかります。

ダイエット効果を高める咀嚼回数を増やし方~食べ方編~

まずはよく噛む習慣をみにつけるために以下の食べ方の工夫を参考にやってみましょう。

・一口ごとに箸をおく
・一口量を減らす
・スプーンやフォークではなく、箸を使うようにする
・飲み物で流し込まない
・一口30回噛む(もしくは、まず噛む回数を今より5回増やす)
・一つひとつの食材をゆっくりと味わう
・食べ切る時間を設定する(今まで10分で食べ終わっていた方は食事時間の目標を15分にする)

日ごろの食事でこれらの項目で当てはまるものがある人は1つづ意識しながら食事の時に取り入れていくと良いかなと思います。

ダイエット効果を高める咀嚼回数の増やし~方調理法編~

噛む回数を増やすためには食べ方の工夫の他に、調理法による工夫で噛む回数を増やすことが出来ます。

・食材を大きめに切る(飲み込める大きさになるまで噛むので、噛む回数が自然と増える)
・硬い食材を選ぶ(噛みごたえのある野菜や根菜類、こんにゃくなど)
・薄めで素材の味を楽しめる味付けにする(濃い味の料理は味を感じやすいため、噛む回数が減りやすい)

上記の調理法の工夫によっても噛む回数を増やせます。
ここでは噛む回数を増やす食材として硬い食材と書きましたが、食物繊維の多い野菜類はよく噛まないと呑み込めない物が多く、血糖値の上昇を穏やかにしてくれるのでダイエットには有効な食材です。積極的にとりましょう。

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よく噛むことのダイエットになる

ここまでよく噛むことでなぜダイエットにつながるのかを解説してきました。
よく噛むことで少ない食事量でも、満腹になり、結果として余分なカロリーの摂取を控えられるのでダイエットにつながります。
ただ、お腹はいっぱいだけど、もったいないから食べてしまうや食事量は少ないから甘いスィーツを間食で食べてしまうなどの行動はよく噛んで食べていても痩せられないので注意が必要です。

そして食事をよく噛んで食べることはダイエットの基本ではありますが、よく噛んで食べることにプラスして食事の内容にも気をつけていくことでしっかり痩せていくので、食事の仕方と食事の内容をこの機会に見直してみてください。


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